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「PEGASUS」導入で実現した、在庫管理のリアルタイム化と現場変革 - TOMAS TECH CO.,LTD.|タイの製造業・物流業のDX化を支援

導入事例

2025.10.20

「PEGASUS」導入で実現した、在庫管理のリアルタイム化と現場変革

Minebea AccessSolutions Thai Ltd.

Minebea AccessSolutions Thai Ltd. Managing Director 森川洋哉様にPEGASUSを導入した経緯と効果についてお聞きしました。


「PEGASUSを導入したことで、システム上の在庫と実際の在庫がぴったり合うようになり、管理精度が向上しました。また、入出庫作業をハンディのスキャンで行うことで、生産管理システムにデータを連動させ、手入力がなくなりました。これにより2名の省人化を実現しました。」

— 森川様(Minebea AccessSolutions Thai Ltd.)

▲左から、Minebea AccessSolutions Thai 森川様、Tomas Tech 野崎

Minebea AccessSolutions Thai Ltd.について

Minebea AccessSolutions Thai Ltd.は、ミネベアミツミグループの一員として、自動車部品の製造を担う主要拠点です。樹脂成形・塗装・組立・検査までを一貫して行う生産体制を構築し、高品質で安定した製品を世界各国に供給しています。



※この導入事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。

設立1996年
所在地Amata Nakorn Industrial Estate 700/309 MOO 6. Donhuaroh, Muang, Chonburi 20000 Thailand
事業内容自動車部品の製造・販売
従業員数約828名(2025年4月現在)

活用状況・導入範囲

活用状況

  • 調達倉庫にて、QRコードスキャンを活用した入庫・在庫・出庫の一元管理を実施。
  • 基幹システム(AS400)と連携し、入荷予定情報・払い出し実績をリアルタイムで共有。
  • 全品目に統一ラベルを発行・貼付し、ラベル仕様のバラツキを解消。
  • 現場スタッフ(タイ人・日本人)双方がシステム操作可能な運用体制を構築。

導入前の課題

  • 在庫ラベルが仕入先・担当者ごとに異なり、統一ルールが存在しなかった。
  • Excel・手入力による在庫管理で、登録・集計・リアルタイム可視化が困難。
  • 特定担当者に依存する運用で、「誰がどこに何を持っているか」が属人化。
  • コロナ禍の出勤制限により、現場担当者が出社できないと在庫の所在把握ができず、 業務停滞が発生。

導入効果

  • 在庫データと実在庫数が高精度に一致するようになり、棚差ゼロを実現。
  • 入出庫作業がスキャン化され、手入力作業が不要となり、倉庫要員を2名削減。
  • ラベル仕様を統一したことで、異なる仕入先・担当者間での混乱を解消。
  • リアルタイムな在庫可視化により、調達・製造部門が同じ数字を共有し、部門間連携が強化。

導入目的/背景

導入の目的を教えてください。

「特定の担当者がいないと部品の所在が分からない。これを機に“誰でも分かる在庫管理”に変えようと決断しました。」

急激な事業環境・サプライチェーンの変化、部品調達の停滞リスクなどを背景に、「在庫を目に見えるかたちにして、誰でも操作できる仕組みにしたい」という課題意識が高まりました。— 森川様(Minebea AccessSolutions Thai Ltd.)

なぜ従来の運用では対応できなかったのか?

従来のExcel+手入力対応では、入力ミス・集計遅延・リアルタイム把握の欠如が常態化していました。特に、ラベル仕様が統一されておらず、現場ごと・仕入先ごとに運用がバラバラだったため、属人化・ブラックボックス化が進んでいました。

「メーカーさんのラベルを使ったり、自社で発行したりとバラバラでした。数量入力も手作業で、在庫情報も担当者しか分からない状態でした。」— 森川様(Minebea AccessSolutions Thai Ltd.)

こうした状況を打破するには、システム化・統一運用が不可欠と判断され、Tomas TechのPEGASUSが選定されました。


4. 導入の経緯/選定理由

なぜTomas Tech/PEGASUSを選んだのか?

「ホームページを見て“ユーザー視点で考えてくれそうだ”と感じました。初回訪問でもヘルメットを持参して現場に入り込む姿勢に信頼が持てました。」— 森川様(Minebea AccessSolutions Thai Ltd.)

複数ベンダーの比較検討を行った中で、Tomas Techが現場作業に深く入り、現場スタッフの意見を反映したカスタマイズ・伴走型支援を行っていたことが大きな決め手となりました。さらに、AS400との連携実績や多言語対応(日本人・タイ人混在)もプラス要因でした。

導入プロセス(概要)

  • 準備フェーズ:現場ヒアリング、ラベル仕様の整理、AS400の連携要件整理。
  • 実装フェーズ:入庫/在庫/出庫のバーコードスキャナ運用設計、ラベル発行体制構築。
  • テスト/運用フェーズ:タイ工場にて半年かけて段階導入、本稼働へ移行。
  • 運用定着:現場教育、日本人・タイ人双方による運用マニュアル整備・運用レビュー実施。

「写真付きのラベル表示や先入れ先出しの徹底など、現場からの要望をそのまま反映してもらえました。」— 森川様(Minebea AccessSolutions Thai Ltd.)

「バーコードスキャンによって在庫登録や出庫が行えるようにしました。ポイントは、Minebea AccessSolutions Thai様が利用する基幹システムAS400との連携です。」
— 野崎(Tomas Tech)


5. 導入効果(詳細)

定量効果

  • 手入力→スキャン化で作業時間削減(入力作業80%削減相当)
  • 倉庫要員2名削減による固定人件費低減
  • 在庫精度:実在庫とシステム在庫の棚差ゼロを実現

定性効果

  • 部門間で“同じ数字をもとに議論できる”体制が構築され、部門の壁を越えた在庫・調達・製造間の連携が強化されました。
  • 在庫管理が属人化から運用化へと転換し、担当者不在時でも在庫の所在が把握できる体制が構築されました。
  • システム化をきっかけに、現場の意識変革が促進され、「データに基づいて判断する」という風土が浸透し始めています。

「在庫データの正確性が上がり、入力ミスもなくなりました。作業効率も上がり、省人化にもつながっています。」— 森川様(Minebea AccessSolutions Thai Ltd.)


6. 今後の展望

調達倉庫での在庫管理の改善を皮切りに、Minebea AccessSolutions Thai Ltd.では「仕掛在庫」まで視野を広げ、PEGASUSを中核に据えた管理体制の全社展開を計画しています。

「調達倉庫に続き、仕掛在庫管理もPEGASUSで管理するよう導入を進めております。将来的には、工場全体の在庫を一元管理できる体制を目指しています。」— 森川様(Minebea AccessSolutions Thai Ltd.)

今後は、在庫削減・梱包資材・輸送コストの最適化など、グローバルなサプライチェーン改善にも波及効果が期待されています。


7. 担当者からひとこと

Tomas Tech 野崎

「Minebea AccessSolutions Thai様は日本人・タイ人の両チームが協力し、迅速に導入を進めていただきました。現場の声を反映しながら改善していけた点が、成功の大きな要因です。」


8. まとめ

今回の導入は、単なるシステム刷新ではなく、在庫管理を「誰でも」「いつでも」「正確に」把握できる仕組みに変えることに成功しました。
属人的な運用から脱却し、リアルタイム可視化の基盤を構築することで、今後の製造・調達体制のさらなる強化が見込まれます。